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ブログ 浜辺の事務所から

日々の出来事を徒然に綴っています。

ブログ 浜辺の事務所から 第192話

【書評】世界一速い問題解決

公開日
2018.10.30
投稿者
島田 直行( 所長弁護士)

手短に言って絶対に読んだ方がいいです。

本書は,問題解決にいたるプロセスをコンパクトにまとめたものです。”解決すること”を生業にする僕にとっても学ぶことの多い一冊でした。「そうなんです」と納得しつつ一気に読み終えました。

この本でとくに共感できるのは問題設定へのこだわりです。これは日頃から僕がスタッフにも口を酸っぱくして指導していることなんです。

僕たちは,”ある問題がある”と認識した時点で自分なりの問題設定をしています。そして自分の設定した問題に対して解決策を見つけることに注力をします。でも問題設定が間違っていたらいくら解決策を検討しても問題は解決しないのです。

問題に直面すると、多くの人が解決策にすぐ飛びつくという反応をしてしまいます。

著者のご指摘はまさに。僕は,問題解決のためにはどのように問題を設定するかで9割違ってくると確信しています。それほど問題設定には時間と意識を向けます。事件を扱うときにも同じ。あれこれ調べたり書いたりするよりも「いったい何が問題なのか」を繰り返し自問します。ここがこけるといくら訴訟をしても解決にならないのです。

問題の全体像を明らかにして、解決できるように問題を加工していけば、必ず問題は すべて 解決できます。

これも大事。僕らは,問題という鍵穴があるとすればぴったりの鍵がどこかに落ちていると考えています。少なくとも考えないとやっていられない。でも実際にそういう鍵があるとは限らないわけでむしろ落ちていないことの方が多いでしょう。鍵穴にあった鍵を探すよりも鍵に合わせて鍵穴を変形させた方が手っ取り早いときもあるわけです。つまるところ開けばいいわけですから。

見えている問題とまだ見えない未来の問題を混在させたまま問題解決の議論をすると、わけがわからなくなってしまいます。

僕らには,認識している問題とまだもって認識できていない問題があります。認識している問題に対しては,自分なりの解決方法を検討することができます。ですが認識できていない問題に対しては解決策を提示することはできません。「あたりまえ」との反論があるかもしれませんが実際の仕事のなかでは混乱しているケースが少なくありません。

なんだかぼんやりしたままの問題に対して「ああもでない」「こうでもない」と議論だけ重ねて「つまるところなにが決まったの」という会議に参加させられることは少なくありません。これはかなりつらい。

無駄な時間で悩むことがないように問題設定を詰めてみましょう。