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ブログ 浜辺の事務所から

日々の出来事を徒然に綴っています。

ブログ 浜辺の事務所から 第199話

あたりまえのことが尊重される社会であってほしい

公開日
2018.11.14
投稿者
島田 直行( 所長弁護士)

僕の本に関する記事がプレジデントオンラインに掲載されています。この記事の内容も含めて僕の本の記載内容は極めて「あたりまえ」のことが多いです。なにかエキセントリックなことや誰も知らないといったことがきらびやかに展開しているようなものではありません。その意味では至極穏当なものであって読了後に興奮するようなものではないです。タイトルからしてそういうものではないことは明らかですけど。

僕は,「あたりまえ」ということを大事にしています。

情報があふれる社会で目立って周囲の注目を浴びるためには刺激的な内容が求められます。どうしても人は夜の昆虫のように光るものに集まる習性があります。ですから短期的な収益や集客のためには,どうしても過激な印象を与えることに向かってしまいます。僕は,それはそれで時代の傾向だととらえています。

ですがみんながみんな同じような傾向をとるとどうなるでしょうか。目立つためにはさらに過激なことを口にしないといけません。内容の是非は関係なく「目立つため」だけの表現活動が展開されることになります。みんな極端で過激な行動指針にしたがうようになると共同体としての暮らしが成り立たないです。それはかなり危険な状況ではないでしょうか。

だから一見すればありふれた意見というものを大事にする必要があります。ありふれた意見というのは,物事の本質を突いているからこそ「ありふれたもの」になっています。古典同じです。源氏物語は人間の本質を突いているからこそ今の時代でも出版されています。

僕らは,いちど立ち止まった方がいい。

相手の意見を論破したりなんでもかんでもランク付けすることがいいことではない。むしろみんなそういう暮らしに疲れているしなんとかしたいと考えている。「ならどうする」というのがわからなくて困っているだけかもしれない。

僕は,粛々とあたりまえのことをこなしていくという姿勢が必要だと考えている。目立つこともなければ評価されることもない。でもひとりひとりがあたりまえのことをやらないと共同体にはならなくて万物の闘争の世界になる。たぶん宮沢賢治が雨にも負けずで伝えたかったこともこういった暮らしではないだろうか。

誰かに迷惑をかけずゆったりと暮らしていく。そういう姿勢が大人の暮らしとしてもういちど見直されるべきだろう。