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ブログ 浜辺の事務所から

日々の出来事を徒然に綴っています。

ブログ 浜辺の事務所から 第107話

とことん他力本願のほうがだいたいうまくいく

公開日
2018.05.15
投稿者
島田 直行( 所長弁護士)

思いっきり他力本願でやってみよう

岡島悦子さんの「抜擢される人の人脈力―早回しで成長する人のセオリー」は,読み始めたらいつのまにかあとがきでした。気がつくと若い人に「これ読んだ方がいいから」と老婆心でメールしていました。

「人に頼らず自分の力で」と言われますけどこれってたぶんに幻想ですよね。自分で何でもできる人なんてきっと気難しい人でしょう。少なくともつきやすいタイプではない。せっかくサポートしようとしても「自分でできますから結構です」と言われたら普通ならカチンときますよ。他力本願であることは自分の負担を軽減するだけでなくてコミュニケーションのうえも必要なわけです。なんでもかんでもハードボイルド風に孤独を演じることが言い訳ではありません。

事業にしても「大変だからあの人に助けてもらおう」ということになりますわな。そして「人のであい」で解決する問題は僕らが想像しているようもずっと多いです。問題は,「頼られる相手がいるか」ということなんです。「頼る力」というのは,感じよく暮らしていくために不可欠のスキルです。

ある意味では他力本願こそコミュニティのなかで暮らしていくうえでポイントになります。他力本願であるためには自分も別の何かも提供することが前提になります。ただサービスを受けるだけでは誰も助けてくれない。そんなことは当たり前のことです。ギブの連続のはてに「助けて」と言うからこそ他力で本願するわけです。なにも提供しなかったら「またかよ」で終わりますし怒り買うだけです。

成功体験こそ人をダメにする

もうちょっと視点を仕事にふってみましょう。仕事で「この人と仕事すると面白いだろうな」という人がいます。そういう方はたいてい面白い。

こうした課題を解決するには、過去の成功体験と決別できる人材、変革をもたらす 異能の人材 が必要なのです。

著者は,過去の成功体験と決別できる人こそ必要な人材だと。過去の成功体験をいつまでも語られる人は仕事しにくいですし新しい何かをうみだすことができないです。成功体験っていがいと個人の能力を圧縮しています。個人的には成功体験よりも失敗談を赤裸々に話せる方こそ「やってみよう」という気持ちになります。失敗を語られる人って損傷状態から回復できたわけでしょう。こういった回復力こそめまぐるしいビジネスでは求められます。「失敗したどうしよう」とフリーズされてしまうとチーム全体のパフォーマンスが引っ張られます。

多様な人が集まるコミュニティの中で「キャラ立ち」をするためには、自分はどのような「タグ」をつけると一番差別化できるのかを考え、そして、他人が「思わず誰かに話したくなるようなタグ」を作ることができれば、タグは独り歩きしてくれるのです。

著者によれば人脈構築がうまい人は,自分の印象を戦略的に設定していると。「あの人はこれができる」というイメージこそ仕事になります。これって「あの人は有名」というとのはレベルが違います。たんに会議や交流会に参加するだけでは,知名度はあがるかもしれませんが特定の印象を相手に伝えることは簡単ではありません。漫然と「弁護士の島田直行」で終わってしまいます。それでは弁護士以上の特性を相手に伝えることができません。自分がどういうポジションで相手の記憶に残りたいかを設定しておかないと「いい人」で終わります。恋愛みたいなものでしょうね。

人脈はあなたを映す鏡です

これからの新しい人脈構築の形とは、お互いにビジネス上で貢献をしながら、ギブ&テイクが成立する前提で、一緒に成長していける関係のことを指しています。対等の関係で情報を交換し、相互に「チャンス」を融通しあえる「仲間」や「同志」と言い換えてもいいでしょう。 特に、企業の後ろ盾に頼ったネットワークは不安定になっていきます。

これからの時代は副業やフリーランスの仕事が増えてくるでしょう。そもそも「働く」という意味すら変わるかもしれません。企業の後ろ盾の意味はどんどん小さくなります。だからこそオリジナルな人脈というのはさらに求められます。いきなり会社なくなっても暮らしていけるか。著者のように人脈とは,相互に成長するためのものであるべきでしょう。飲むためのものである必要はありません。

人脈ってただ作ればいいものではありません。誰とつながり関係を深めていくかこそ「その人の人格」です。誰とつながりがあるかで「その人」がわかるのも人脈の面白さと怖さですね。