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ブログ 浜辺の事務所から

日々の出来事を徒然に綴っています。

ブログ 浜辺の事務所から 第163話

なぜ鳩は平和の象徴になったのか

公開日
2018.07.30
投稿者
島田 直行( 所長弁護士)

誰だって幸福ではありたい。問題は誰も幸福に至る普遍的な回答を持ち合わせていないことだ。本当に幸福な人はなぜ自分が幸福なったのか説明できないだろう。そもそも幸福な人は幸福の意味を考えることなどないだろう。「自分は幸福になっていない」と感じるからこそ幸福について考えようとする。

この本は利益の追求である経営と人間の幸福の関係について整理してあり参考になる。僕らは,幸福について希望することはあれども考える機会は言うほど多くはない。本の内容は極めてシンプルだ。社員が幸福であれば経営も成長していくというもの。そのプロセスを科学的に検証しているところが他の理念型のものとは違うところであろう。

この本では科学的に考察して幸福を導きだす4つの要因を指摘している。

「やってみよう!」(自己実現と成長)「ありがとう!」(つながりと感謝)「なんとかなる!」(前向きと楽観)「ありのままに!」(独立と自分らしさ)──この幸せの4つの因子すべてを完璧に満たすことは簡単ではありませんが、4つともある程度バランスよく育てていったほうが、全体として幸福度が高まりやすいのは間違いないでしょう。というのも、幸せの4つの因子はじつは互いに深く関わり合っているからです。

指摘されると「それはそうだ」と。個人的には「なんとかなる」というスピリットは特に大事。弁護士やっていると「どうにもならんがな」というケースってよくある。(そういう事件を持ち込まれやすいだけなのかもしれないが)そういうときにこそ「まぁやれることやっていきましょう」とアドバイスするしかない。おそらくよくわからないけど前向きな言葉をだせばクライアントも落ち着くものだ。弁護士まで含めて「どうしようどうしよう」なら不安をあおられておしまいになってしまう。

働く人の「満足度」と「幸福度」がどう違うのかといえば、指標としての範疇が異なります。従業員満足度というと、その範疇はあくまでも会社の中の、しかもある特定の部分を指します。仕事や労働環境への満足、人事評価に対する満足、福利厚生への満足といった、企業の社員としての何らかの満足に限られます。つまり、満足度は、人の人生における部分的な充足を測る指標なのです。それに対して幸福度は、企業の社員としての部分的な満足だけでなく、人間関係や家庭環境、余暇の過ごし方などを含めた、個人としての人生全般にわたる充足を測る指標。範疇ははるかに広く、全体的です。

社員の満足と幸福度も曖昧なところがある。なんとなく「社員を大切に」と唱えても社員には伝わらないしむしろ冷めた目で見られてしまうだろう。たぶん満足と幸福の定義ができていないからなにか手を打っても対象がフォーカスされていないのだ。でもこういうように部分と全体として整理するとなかなか腹落ちしないだろうか。

幸福とは極めて個人的なもの。個人的な部分を伏せた状態で社員の幸福を検討してもうまくはいかないだろう。

ちなみにまったく関係ないけどなぜ鳩が平和の象徴とされるのかを初めて知った。

旧約聖書の「ノアの箱舟」が下敷きになっています。ノアが長いこと海の上をさまよった挙げ句、最初にカラスを放ったがどこにも行かず戻ってきてしまったが、次に鳩を飛ばしたらオリーブの葉を咥えて戻ってきたので陸地が近いことを知った、というエピソードです。  鳩は、〝pigeon〟ではなく、〝dove〟であり、平和の象徴としての 〝white dove〟というのは、このエピソードから来ています。

カラスもかわいそうですね。それなりに努力したかもしれないわけで。