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ブログ 浜辺の事務所から

日々の出来事を徒然に綴っています。

ブログ 浜辺の事務所から 第177話

スルガ銀行の記事を目にして

公開日
2018.09.09
投稿者
島田 直行( 所長弁護士)

このところスルガ銀行の第三者委員会の報告書の内容がネットで話題になっています。「まだこんな企業風土が残存しているのか」と驚く内容となっています。”利益のためであればなんでもあり”という印象をぬぐいされません。

労働分野を担当する弁護士かれすれば銀行の労働環境についてももっと知りたいというのが正直なところです。

ご存知のようにメガバンクをはじめ金融機関は大幅な人材の削減へと舵を切っています。そもそもこれほどまでの低金利では貸付で利ザヤをえるという典型的なモデルを維持するのは容易ではないです。しかも日本で典型的であった銀行を中心とした間接金融にしてもクラウドファンディングやフィンテックの発達によって変化していくことでしょう。そういった変化は,銀行で働く人にも変化を求めることになるのでしょう。

私たちは,今回のスルガ銀行の報告書を対岸の火事としてはなりません。日本の働き方を変えるためにもじっくり検討するべきです。働き方改革と旗をあげて制度を構築したとしてもスピリットが変わらないと何も変わりません。箱が変わっただけで終わったしまいがちです。

スルガ銀行の報告書を見て考えのは,”なぜ行員の人はこんなむちゃな職場でも頑張ろうと考えたのか”ということです。「そんに簡単に転職なんてできない」「家族に止められるだろう」など想像して意見を述べることはできます。でも実際のところはなにが理由なのかははっきりしません。

そもそもおかしいと感じていなかったのか。あるいはおかしいと感じつつも離職できなかったのか。

いずれにしても日本人の労働観の問題点を内包しているように感じます。つまるとろろ組織の暴走を止めるのは個人の倫理観でしかないです。その個人の倫理観が機能停止に至った理由については「個人のことだから」で片づけてしまいがちですが問題の解決にはなっていません。

その点についてはぜひ今後の調査を期待するところです。