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なぜ、あの経営者は労働問題で悩まないのか?

弁護士 島田直行 のブログ

-弁護士に相談するべき経営者の労働問題とは-

経営者のための労働問題ブログ 第66話

会社の印象はここで決まる。

公開日
2017.11.07
投稿者
島田 直行( 島田法律事務所 所長弁護士)

労働事件を担当していると「この会社はもめごとあるかも」と直感が働くことがあります。直感というのは,これまでの経験の集積からうみだされたものなのでかなり重視しています。理論より直感。これって意外と大事なんです。

そして会社の雰囲気がよくわかるのが社員の方の挨拶の仕方です。事務所にいって元気なあいさつを社員の方がなさると「この会社は大丈夫だろうな」と感じます。逆になかには誰ひとりとして挨拶をしない会社もあります。こういう会社は「大丈夫かな」と素朴に感じます。

たかが挨拶,されど挨拶。

そんな挨拶くらいで会社のことがわかるの?と思われるかもしれません。ですが大事なのは,「あたりまえのことがあたりまえのことのようにできているか」ということです。できているということは,社長の経営方針がきちんと社員にも伝わっているということです。伝わっていないのであれば,なぜ伝わらないのかを思案しなければなりません。この原因を特定するのが難しいのです。

みなさんも自分が客になったと想像してみてください。せっかく入店して誰も挨拶されなかったら寂しい気持ちになりませんか。私からすれば,「それってサービス業なの?」と言いたくもなります。

僕は,労務コンサルをお受けするさいには「挨拶からはじめてみましょう」ということがあります。挨拶は,誰でもやろうと思えばできるものです。それでもできないというのはなにがしかの問題があります。

会社ではあいさつしない人が趣味の会合では積極的に愛想を振る舞っていることも珍しくありません。人は,環境によって自分の在り方を変えています。挨拶をしないのは,挨拶をしたくない環境が会社にあるからです。だからこそ変えていかないといけません。

挨拶を定着させるためには,まず「カタチ」をそろえることです。本来であれば挨拶は個人が自発的にするべきものであって「このときにはこういう挨拶を」というマニュアルなんて不要です。ですができないのであれば,まずカタチを決め打ちするのが早いです。何事も「カタチ」から入るのが正しい。

そのうえで社長から率先して声掛けをすることです。これがポイントです。社員にいくら指示しても社長がしなければ意味がありません。最初は社長が率先して挨拶しても社員が相手にしないかもしれません。ここで問題視しても問題の解決にはなりません。社員が挨拶をするまで時間をかけて挨拶をし続けることです。賛同する人がちょっとずつでも増えていくまでが辛抱のときです。

人はすぐには変わることができません。社長が焦っても社員は変わりません。何かを変えていくときには社長の心が折れることなく繰り返すことこそ肝要です。