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ブログ 浜辺の事務所から

日々の出来事を徒然に綴っています。

ブログ 浜辺の事務所から 第91話

助成金の申請を社労士さんに丸投げするような社長の事件は怖くてできない。

公開日
2018.02.20
投稿者
島田 直行( 所長弁護士)

僕には,「こういった社長の事件は受任しない」といういくつかの基準がある。これまでの経験からして「この人はなにか考えているかわからない」というものをまとめたものだ。

そのひとつに「助成金の利用の仕方」がある。なんで?と思われるだろう。

助成金は,うまく利用すれば企業にとってメリットがある。きちんと申請をして手に入れるのであればまったく問題がない。むしろ社労士の方と相談しながら適切な助成金を利用していくのは社長の経営判断としてあるべきものであろう。

でも社長のなかには,「なにかを助成するため」ではなく「助成金をえるため」に申請をしているのではないかと怪しい人も散見される。助成金を活用して企業を成長させることが目的ではなく助成金を得ることが目的となっているわけだ。

こういうスタイルの会社は,経営的に長続きしない。本業でもうけているのではないからだ。助成金といえども限界がある。「とりあえず現金が入ればいい」という発想の経営者にはつきあえない。

もうひとつ。

助成金の申請を社労士の方に丸投げする経営者も信用できない。僕のもとには,多くの社労士の方から相談が寄せられる。そのなかで最近増えているのが助成金に関する相談だ。

「普段関わりのない会社からスポットで助成金の依頼が来たんです。何か依頼しても金払っているのだからうまくやっておいて言われるばかりで」というものだ。それに対する回答は極めてシンプル。「やめたほうがいいですよ,そんな会社」

士業もコンサルも基本は,あくまで社長を「支援する」ことだ。

そもそも助成金の申請には,いろんな条件がある。条件を具備するがゆえに助成金を手にすることができる。この条件を具備するのは容易なことではない。容易なことではないから社労士の方の支援を受けながら「自分で」やっていくべきものだ。

「うまくやれ」というのでは,事実に反してもカタチだけ取り繕えと言っているの変わらない。「カネを支払えばなんでも依頼できる」という姿勢ではいつか問題に巻き込まれてしまう。

面倒なことをカネで解決したいという気持ちはわかる。任せられる部分は任せればいい。だが何かを得るためには,自分でやらないといけない部分もある。そういう部分を理解してはじめて助成金の申請も検討するべきではないだろうか。