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相続人のいない財産は誰の手に?

とある方から「相続人がいないときって財産どうなるの?」と食事の席で質問されました。いわゆるおひとりさまという状況ですね。

下関では,こういった相続人が誰もいないケースが少なくありません。遺言でもあればいいのですがなにもなければいったい誰のものになるのでしょう。

結論からいえば最終的には国のものになります。「えー」という反応の方もいらっしゃいますが法律ではそうなります。具体的な手順としては次のようになります。

まず利害関係者が家庭裁判所に相続財産管理人を選んでくださいと申立をします。相続財産管理人とは,亡くなった方の財産を管理して国に渡す役割を果たすものです。ここで利害関係者とは,例えば亡くなった人にお金を貸していた人や亡くなった人の不動産を購入したい人などです。このとき利害関係者は,申立にともなう費用として裁判所の定める費用を納めないといけません。ケースにもよりますが数十万円になることが一般的でしょう。

相続財産管理人は,本当に相続人がいないのか調べることになります。そして亡くなった人に負債があれば,それを支払っていきます。必要に応じて相続財産管理人は,不動産を売却することもできます。ですから亡くなった人の不動産を購入したい人は,相続財産管理人と交渉して購入することになります。

そして余剰金がでれば国に渡して終了ということになります。

ですがケースによっては,特別縁故者への支払があります。特別縁故者とは,相続人ではないけど生前に面倒を見てくれた人のことです。家庭裁判所は,「生前に面倒をみてきたから亡くなった人の財産からいくらかわけてほしい」という申立があれば本当に面倒を見てきたの調査をします。そして家庭裁判所としては,具体的にわけることのできる金額を定めます。相続財産管理人は,この家庭裁判所の定めた金額を特別縁故者に支払ってくれます。

特別縁故とは,たんに顔見知りだったというだけでは認められません。入院における身元引受人を担当した,介護施設の手配をしたといった具体的な支援実態が必要です。喪主を担当したというのもひとつの手がかりにはなるでしょう。

この金額は,関わりの程度や相続財産の大きさなどから総合的に考慮されます。

僕は,これまで特別縁故の申立をしたケースではすべてある程度の財産が認められてきました。この制度についてまだまだ知られていないところがあるように感じます。相続人ではないものの生前に面倒を見てこられた方は,いちどご相談ください。