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個人の方々へ

交通事故

被害者の悩みはお金のことだけではありません

高次脳機能障害とはなんでしょうか。

交通事故の被害者のなかには,高次機能障害として診断される方がいらっしゃいます。当事務所でもこれまで高次機能障害の方の事案を担当してきました。

高次脳機能障害という言葉は,いまだ一般の方には聞きなれない言葉かもしれません。ですが交通事故の分野では,高次機能障害について訴訟で争われることがよくあります。

そもそも交通事故における高次脳機能障害とは,おおまかに説明すれば脳損傷による認知障害のことをいいます。脳損傷によるものであるため症状も多岐にわたります。記憶障害あるいは注意障害といった症例があります。人によっては,周囲から性格が変わったようにすら見える場合もあります。

高次脳機能障害の場合には,外見的には健康に見える場合が少なくありません。ですからある症状が本当に交通事故によって生じたものであるのかについて争われることがよくあります。

交通事故の分野では,このような高次脳機能障害の症状にかんがみて一定の判断基準のようなものが確立しています。自賠責における高次機能障害認定システムと呼ばれるものです。ネットにも掲載してありますので検索して閲覧をなさってみてください。

交通事故の被害者にとっては,高次脳機能障害として認定されるか否かによって賠償額に大きな相違がでてきます。後遺障害の認定のなかでは,高次脳機能障害として認定されないこともあります。この場合に被害者としては,高次脳機能障害があるとして訴訟で主張・立証を展開して争うことになります。

このさいにただやみくもに「自分は交通事故のせいで苦しい状況にある!」と主張しても高次脳機能障害として認定されることはありません。やはり訴訟であるのですからきちんとロジックをあてはめて検討する必要があります。

ひとつの方法としては,さきの認定システムの基準を採用しつつ自分の症状を客観的な資料との整合性を取りつつ展開するなどです。訴訟とは,原則として①規範(≒判断基準)②事実③結論という3段論法を基礎としています。複雑な争いであるほど三段論法を意識した書面を作成することが訴訟では大事です。すくなくとも当事務所では論理性を重視した書面を意識しています。

高次脳機能障害は,判断が難しい分野です。自分の見解で決めるのではなく専門家に相談することをお勧めします。