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福祉

大切なあの人の財産をどうやって守りますか

認知症の親の財産を子がかってに利用しているようで不安ですが

高齢者に対する虐待事例の一つに「経済的虐待」というものがあります。
親の年金を子供が無断で利用して,高齢者の生活を困窮させるような事例です。

そこまでいかずとも,同居する認知症の親の財産を子供が生活費の不足から無断で利用しているケースもあります。浪費している本人は,当然第三者が家庭に関与することを極端に嫌がるため,こうした問題はなかなか明るみに出ません。そして,「どうも○○が親の財産を無断で利用しているようだ」という親族からの相談がきっかけで発覚するのが一般的です。

このような場合,認知症の方に対して成年後見人を付けると効果的です。親族による不正利用が疑われるケースでは,家庭裁判所は親族ではなく弁護士といった専門家を成年後見人として選任します。そして成年後見人は,財産の管理をするだけではなく,過去に不正がなかったかどうかについても調査することができます。

ただし,過去に不正利用された金銭が回収できるかどうかは別問題です。いくら不正利用の事実が明らかになっても,相手に資力がなければ回収は期待できません。ですから成年後見人を選任することの主眼は,将来の不正利用を防止することにあります。

ご親族の中には「過去の不正利用も成年後見人として徹底的に調査してください!」と感情的になる方もいます。もちろん可能な限り調査は行いますが,どうしても調査できる範囲には限界があります。だからこそ,成年後見人をなるべく早く選任して,将来の損害ができるだけ少なくなるようにするべきなのです。