「迷いのない人生」と言えるほどに人は強くないといけないのだろうか

投稿者:
島田 直行(弁護士)
2020.09.22 その他

このたび事務所のメルマガの内容を大幅に変更することにしました。これまではなんとなく仕事に関わるものをベースにしていたのですが周囲から「等身大の島田の考えを知りたい」という声が多くて内容を変えることにしました。もはや法律事務書のメルマガとは関係なく個人的な意見などを表明する場所になりそうです。基本的に仕事や時事問題についてはブログで,もっと個人的なものはメルマガで投稿していこうと思います。(それがどこまで続くのか不明ですが)「島田がどんなこと考えているのか」に興味をお持ちの方はホームページからメルマガにご登録ください。あなたの一票が島田直行のガラスのハートを少しだけ強くするはずです。

これまで「島田のエッセイの方がいい」と言われることが多かったんですがなかなか筆が動かなかったのです。「なんでもいいよ」と言われると自由裁量が広すぎてなかなか書けないものです。むしろ「この範囲で」というなんらかの縛りがあった方が書きやすいものですよね。これって人生における選択と似ています。選択は,選択肢が多いほどにひとつに絞ることができなくてストレスを抱えるものです。そんなわけでメルマガを書き換えるにしても自分の中でのテーマを設定しようと考えました。

どんなテーマがいいものやらと考えていました。せっかくだから読めば少し気が楽になるようなものがいいでしょう。みんな誰しもしんどい思いを持っているのでしょうから読んでさらに辛くなるようなものは避けるべきかと。でも「なんでもかんでも前向きに」というのは僕の基本姿勢にあっていません。「成功するためにすべてを前向きにとらえましょう」というノリの方を目にすることがありますが正直なところ眉唾です。「人生はそんな単純なものかね」とひねくれたおじさんは思ってしまうわけです。前向きな自分に酔っているだけという場合も少なくありません。そういう場合には自分のことばかりフォーカスして周囲が見えなくなるから危険です。

そんなわけで僕が選択したテーマは,「迷い」です。なんとなく暗いですね。。少なくともビジネスのメルマガで聞いたことがテーマでしょうね。ビジネスって成功≒ポジティブとして語られることが多いから。でも現実の世界では周囲の誰しもなにがしかの迷いを抱いているものです。「仕事における人間関係」「家族と仕事の両立」「世間からの評判「自分の持病と家族」「自分の収入と暮らし」など。数え切れないほどの迷いを目にしながら生きているのが普通の人でしょう。つらいのは,頑張るほどに「迷える自分」を周囲にさらけだすことができなくなることなんですよ。迷い=自分の弱さと誤解しているからです。

ある若い人が「こんなに迷っている自分が情けない。島田さんのようにはなれない」と声を詰まらせていたことがありました。彼女がこれまで背負っていたものが一気に崩れ落ちたのかもしれません。こういうときに「かわいそうに」というのは簡単ですが問題の解決になっていません。彼女に一言だけ伝えたのは,「もしも迷いが一切ないなら,たぶん人として大事なもの失っているよ」ということです。僕らは,迷いのない人生をまるで理想のように考えています。ですが「迷いがない」のは,自分の経済的成功ばかり意識して周囲への配慮を見失っているだけかもしれません。そんな人には誰もついてきません。悩み苦しむからこそ人間的な魅力に深みがでてきます。それでいいんじゃないですかね。

僕は,最近の「なんでもかんでも成功を」という風潮に正直なところうんざりしています。そこまでみんな成功したいものかねと。誰かに打ち勝つことが人生の目標というのもどうなんでしょう。ラットレースにつきあわされるのはまっぴらごめんです。僕の人生のテーマは,「そこそこに楽しい人生を」というものです。スタッフ,友人,クライアントのみなさんが「まぁよかったね」と言い合えるような社会であって欲しいなと。いろんなことで迷い傷つくけど,それでも「腐らずうまくやっていこうよ」と励まし合うのが理想ですね。なんだかとりとめのない話になったけど,等身大の自分の考えかな。

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