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“ギブアンドテイク”は言葉から始まる

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.04.24

人と人とのつながりは、どこかビジネスにも通じるものがあります。なかでも、「ギブアンドテイク」の関係は、人間関係を築く上で非常に大切な要素だと感じます。

どれだけ立派な言葉を並べても、実際の関係性が一方通行であれば、長続きはしません。ギブ(与える)ばかりでは疲弊しますし、テイク(受け取る)ばかりでは周囲から敬遠されてしまうでしょう。だからこそ、ギブアンドテイクのバランスをうまく取ることが、人間関係や人脈形成において大きな鍵を握るのだと思います。

私自身、多くの方と関わるなかで感じるのは、長く続く関係には、やはり見えない「ギブアンドテイク」がしっかりと存在しているということです。しかも、その多くは戦略的というよりも、自然と身についているものに見えます。

では、そもそも「何をギブするのか?」という問いが出てきますよね。これは当たり前のようで、なかなか難しいテーマです。

特に若い方からの相談でよく耳にするのが、「自分には何も与えるものがない」という悩み。でも、これは少し短絡的な見方かもしれません。ギブとは、何もお金や貴重な情報、特別な経験だけに限ったものではないのです。

むしろ私が思うに、「言葉」こそ、最も身近で、かつ効果的なギブのひとつではないでしょうか。何かをしてもらった時に「ありがとうございます」としっかり伝える。食事をしたあとに「美味しかったです」と言う。何気ないメールや手紙を丁寧に書く。こうした行動の一つ一つが、相手との関係性を築く大切なギブになります。

言葉には、経験もお金も必要ありません。でも、人を温かくする力があります。だから私は若い人に「まずは言葉を磨いてみたら?」とアドバイスすることが多いです。

ただ、最近はこの「言葉」が、少しずつ希薄になっているようにも感じます。何でもかんでも単調な表現に収まり、心がこもっていないような場面が増えた気がします。

だからこそ、意識的に言葉に触れる時間を持つことが大切です。本を読む、映画を観る、人の話に耳を傾ける。そうした体験の積み重ねが、きっとあなた自身の「与える力」となっていくはずです。

何をギブできるか分からない時こそ、自分の「言葉」を見つめ直してみると、思いがけず大きなヒントが得られるかもしれません。

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