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「悩みがあるって、悪いことじゃないと思うんです」

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.05.25

土日はできるだけ仕事から離れて、少しゆっくりした時間を過ごしたいといつも思っているのですが、なかなかそうもいかないものです。特に平日に出張などが入ってしまうと、土日を使って資料の修正をしないと、どうにも次の週を迎えられません。これは、小さな事務所を経営している者の宿命なのかもしれません。

「誰かに任せたら?」と時々言われることもあります。でも、性格的にどうしても難しいんです。結局、自分で目を通して、細かな確認をしてしまう。そうしているうちに、時間ばかりが過ぎてしまいます。僕はいつまでたっても「経営者」ではなく、「職人」なのかもしれませんね。

もちろん、事務所の規模をもっと大きくしようと思えば、自分で全部抱え込むスタイルを改めた方がいいのかもしれません。でも、それも簡単な話ではありません。僕にとって弁護士の仕事というのは、ある意味でアーティストのようなもので、その人の個性が魅力であり、強みでもあると思うのです。だから、それを画一化してしまうと、面白さが失われてしまう気がします。少なくとも、僕に依頼してくださるクライアントの方たちは、そういう「僕らしさ」を求めてくださっているのではないか、そんなふうに思っています。

さて、そんな土日ですが、今週はセミナーの準備をしていました。最近は、法律の話だけでなく、「どう生きるか」とか、「悩みにどう向き合うか」といったテーマでお話しする機会が増えてきました。

僕がよくお伝えするのは、「悩みのない人なんていない」ということです。ブログを読んでくださっている皆さんの中にも、誰にも言えない悩みをひとつやふたつ抱えている方がいらっしゃるのではないでしょうか。表面上は何も問題がないように見える人でも、内側では何かを抱えていることが多いものです。

私たちは、悩みがあることを「損」や「マイナス」として捉えがちですが、本当にそうでしょうか? 僕は、悩みもまたその人の「個性」だと思うんです。悩みがないという状態は、まるでつるんとした球体のようで、どこか味気ない。人というのは、光を当てれば明るい部分もあれば、影もある。そのごつごつとした不均衡さこそが、深みであり、人間らしさを形作っているように思います。

もちろん、悩みがあることが「良いこと」だとは言いません。でも、それを無理に否定せず、むしろ「そういうものだ」と受け止めることも大切なのではないでしょうか。

完璧なものほど壊れやすい。少しでも傷がついたら、「完璧ではなくなってしまう」というプレッシャーは、とても大きいものです。それよりも、「ちょっとぐらい汚れていてもいいや」と思える方が、人は楽に生きられるのではないでしょうか。

僕たちは、つい「純粋でありたい」「完全でありたい」と思いがちですが、それが本当に自分にとって良いことなのかは、よく考えないといけない気がします。完璧を求め続けるあまり、終わりのない掃除をしているような感覚になることもあります。

だからこそ、「まあまあ、これくらいでいいかな」と思える場所、つまり“ぼちぼち”の地点を自分の中に持っておくことが、人生を豊かにしてくれるのではないかと思います。上を目指すことも大切ですが、それだけが幸せとは限らない。人の幸福というのは、そもそも測れるものではないのですから。

セミナーではこんなお話をするのですが、ありがたいことに評判も良く、手応えを感じています。もしまた機会がありましたら、ぜひ聞きにいらしてください。僕なりの、等身大の言葉でお話ししています。

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