
「今日は何を着て行こうか」と立ち尽くす朝に
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.06.05
朝、クローゼットの前で「今日は何を着て行こうか」と考え込むこと、意外と多いものです。仕事の準備をするうえで、服装に悩んでいる時間なんて本来はもったいない――そう思っているのに、なかなか決められない日もあります。
私のような職業だと、「きちんと見える」ことがある意味で信用につながる場面も少なくありません。ですから、やはり基本はスーツ。でも、この季節になると、背広にネクタイというスタイルがどれほど体に負担をかけるか、実感することになります。
特に蒸し暑い梅雨時や、気温が急上昇する初夏の日は、背広を羽織ってネクタイを締めると、もうそれだけで汗がにじんできてしまう。正直に言えば、ネクタイを省略して少しでも楽になりたいという気持ちは毎年のように湧き上がります。
とはいえ、じゃあTシャツで仕事に出かけるかというと、それはまた違う。重たい交渉や、大切な打ち合わせがある日には、やはり服装から気を引き締めたいと思ってしまうのです。服装が与える印象やインパクトというのは、結果に直結するわけではないけれど、「どう見られるか」という点で大きな意味を持つ気がしています。
このあたりのバランスが、本当に難しいところです。
最近では、カジュアルなジャケットにTシャツを合わせるスタイルも増えてきましたよね。あれは実際に着てみると、驚くほど快適。雨の日なんかには、特に「楽でいいなあ」と思うのですが、それをそのまま仕事着として受け入れられるかというと、まだちょっと勇気がいります。
それでも、そうした選択肢があるだけでもありがたいものです。自分にとってどこまでが「きちんと」で、どこからが「無理をしている」になるのか、毎日のように自問自答しながら服を選んでいる気がします。
ちなみに私の場合、意外と盲点なのが革靴です。背広の下に革靴を履いていくことが前提ではありますが、これが案外、足を締めつけてくる。立ちっぱなしや歩き回る日などは、足先が圧迫されることでパフォーマンスが落ちてしまうことも。家に帰ったときに真っ先に靴を脱ぎたくなる気持ち、きっと共感していただける方も多いのではないでしょうか。
TPOに合わせて服装を選ぶのは、言葉で言うほど簡単ではありません。でも、毎朝どんな服を選ぶかというのは、自分をどう表現するかということでもあると思っています。機能性だけで決めきれないし、デザインだけを優先してもしっくりこない。服選びは、意外と奥深い世界です。
今日もまた、クローゼットの前で少しだけ立ち止まりながら、「まあ、これでいいか」と自分に言い聞かせて出かけていく――そんな毎日を、ちょっと面白がってみたいと思います。
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