083-250-7881[9:00〜17:30(土日祝日除く)]

tel:083-250-7881[9:00〜17:30(土日祝日除く)]

tel:083-250-7881[9:00〜17:30(土日祝日除く)]

ギターを見るたび、あの頃の自分に言いたくなる

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.06.07

自分で言うのも情けないのですが、私は本当に「飽きっぽいタイプ」なんです。思いつきで何かを始めてみるものの、しばらくすると別のことに心を奪われてしまう。そんな性格のせいで、これまで何度スタッフに迷惑をかけてきたことか……と、時折しみじみ反省します。本当に、いつもすみません。

さて、「恋話だったらいくらでもありますよ」と冗談めかして言うこともあるのですが、じわじわと心に残っているのは、ギターにまつわる話です。あれは確か中学生の頃だったと思います。どうしてもギターが欲しくて、親にお願いをしました。今思えば、動機はかなり不純で、「ギターを弾いている自分って、ちょっとかっこいいかも」なんて妄想が先に立っていたように思います。

もちろん、親は簡単には首を縦には振りませんでした。「本当に使うの?」「飽きないの?」と、いろいろ聞かれたのですが、当時の私は「大丈夫、絶対続けるから!」と根拠のない自信で押し通しました。結局、買ってもらったのですが——案の定、すぐに飽きてしまったのです。

というのも、私は楽譜も読めなければ、音感もない。音楽的な素養がほとんどゼロなんです。そんな私が、「ギターを持っている自分」にだけ憧れて、実際の努力や練習のことをほとんど考えていなかったのです。今思い返すと、本当に親に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

ギターを見るたびに、あの頃の自分に言いたくなります。「お前、もうちょっとしっかり考えてから動けよ」と。もしタイムマシンがあれば、買う前の自分を説得しに行きたいくらいです。

でも、こんな「飽きっぽくて、結局無駄にしてしまった経験」って、誰しも一度はあるのではないでしょうか。もちろん、決して褒められたことではありません。でも私は最近、この性格を「悪いこと」だと一方的に決めつけないようにしています。

確かに、一つのことを長く続ける人は尊敬しますし、私にはない強みだと感じます。でも、いろんなことに興味を持てるというのも、ある意味で大切な資質だと思うんです。少しやってみて「なんか違うな」と思うのも、それはそれで貴重な気づきです。無理して続けるよりも、次の興味に素直に向かうことで、新たな出会いや経験が得られることもあります。

最近は、自分の性格を「どう変えるか」ではなく、「どう活かすか」を意識するようになりました。飽きっぽいなら飽きっぽいなりに、自分の行動や時間の使い方を工夫する。それこそが、大人としての成熟なのではないか——そんなふうに考えるようになったのです。

とはいえ、ギターを見るたびに胸がチクリと痛むのも事実です。なんとも寂しい、けれども少しほろ苦い、私のギターの思い出。きっとこれからも、その感覚は消えることはないでしょう。でも、そんな気持ちを抱えながら、今日もまた何かに惹かれて、小さな一歩を踏み出していくのだと思います。

BLOG一覧へ戻る

CONTACT

お困りごとは、島田法律事務所で
解決しませんか?

お急ぎの方はお電話でお問い合わせください。
オンライン相談をZoomでも対応しています。

083-250-7881
[9:00〜17:30(土日祝日除く)]