
なすというもの
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.09.08
この年になってくると、不思議なもので、漬物が本当においしいと感じるようになってきました。
疲れて帰ってきた日なんかは、漬物と白いご飯さえあれば、それでもう満足できる。昔は「なんでこれだけで?」なんて思っていたのに、今ではむしろそれがちょうどいいんですよね。
今日、いつもお世話になっている方から水茄子の漬物をいただきました。これがもう、心の中でガッツポーズをとるくらい嬉しかったんです。
私は水茄子の漬物が大好きで、初めて食べたのは大学時代、京都でのことでした。それまで「漬物」といえば、なんとなく地味で脇役のような存在だったのに、水茄子に出会ってからは完全に見方が変わってしまったんです。
歯ごたえがよくて、みずみずしい。ほんの少しの苦味が爽やかで、食欲がない日でも、スッとお腹に入っていく。
下関ではなかなか見かけないので、関西での出会いがきっかけで、以来ずっと密かな楽しみになっています。
私は水茄子の漬物は、何もつけずにそのまま食べるのが好きです。そのままで、じゅわっとした旨みとわずかな辛味が口に広がって、なんとも言えない満足感があるんですよね。
ご飯がなくても、それだけでいい。むしろ、それだけをつまみにビールを飲んで一日が終わる。そんな晩があってもいいと思うんです。
夏が過ぎて、秋が少しずつ顔を出してきました。空気もどこか落ち着いてきて、そんな季節の変わり目に、こういう静かな喜びを感じられるのは、なんとも贅沢です。
大きな出来事ではないけれど、心の奥で「いいなぁ」としみじみ思えるような時間。
皆さんにもありませんか?
ちょっとしたきっかけでハマってしまった食べ物。気づいたら毎年その時期が楽しみになっているもの。
そういう小さな「好き」がたくさんあること自体が、人生のごちそうなんじゃないかと思うんです。
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