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寒い朝に、コンビニで出会った覚悟

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.12.07

土曜日の朝、まだ日も高くない時間に、ちょっとした仕事があってスーツに袖を通しました。外はぐっと冷え込んでいて、吐く息が白くなるほど。あまりの寒さに、近くのコンビニで温かいコーヒーでも買おうと足を運んだんです。

そこで、ばったりお世話になっている経営者の方と鉢合わせました。お互いに「おおおお」と声を上げて、なんとも言えない笑顔。特別な会話をしたわけではないけれど、「ああ、お互い今日も仕事ですね」という無言の共感がそこにはあったように思います。数分も経たない出来事でしたが、妙に心に残る朝になりました。

それから、なんとなく「経営者って何なんだろう」と考えることになりました。

土曜だろうが日曜だろうが、関係なく動いている人たちがいます。もちろん、働き方改革とか、休息の大切さとか、そういう理屈は頭では理解しているんです。でも実際には、経営のことを忘れるって、私にはちょっと難しい。いや、正直に言えば、ほぼ無理なんです。

私のような小さな事務所を運営していると、結局いつもどこかで「経営」のスイッチが入ってしまう。完全にオフになる時間というのは、意識的に作らない限り訪れないものです。とはいえ、じゃあそれが苦かというと、そうでもない。むしろ、こうやって動いている自分を、どこかで納得している節もあります。

経営者というのは、「ずっと経営のことを考えている人」なんだと思います。というより、そうであることに苦しみながらも、喜びを見つけられる人。多くの経営者は「自分のため」というより、「誰かのため」に動いているんじゃないかと思うんです。社員のため、お客さんのため、未来の誰かのため。

自分のためだけに頑張るって、どこかで限界がきます。「何のためにやってるんだろう」と立ち止まる瞬間もある。でも、自分じゃない誰かの存在を感じることで、不思議とまた一歩を踏み出せる。あの寒い朝、白い息を吐きながらコーヒーを買おうとしたあのときも、きっと私は「誰かのため」に向かっていたんだと思います。

もちろん、これは経営者に限った話ではありません。きっと、どんな立場にあっても、どんな仕事をしていても、「誰かのために頑張れること」って、すごく大きな力になるんですよね。その「誰か」が具体的じゃないときもあるし、はっきりしないときもあるけれど、それでも人は、自分以外の誰かのために動ける。

そんな生き方って、なんだかいいなと思うのです。

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