ぼちぼち、一歩ずつ。クリスマスに思うこと。
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.12.19
今年も残すところあとわずかとなりましたね。 街が心なしかそわそわとして、華やかな空気に包まれるこの季節、私は今日、少し特別な「サンタクロース」になってきました。
といっても、立派なソリがあるわけではなく、いつもの鞄にクリスマスカードと、ほんのささやかなプレゼントを詰め込んで。私が成年後見人を務めさせていただいている方々のもとへ、ご挨拶に伺ってきました。
後見の仕事を通じてお会いする方々の中には、言葉でのコミュニケーションがなかなか難しい方もいらっしゃいます。でも、カードを広げてプレゼントを渡したとき、ふっと顔がほころんだり、なんとなく嬉しそうな表情を見せてくれたりする。
その瞬間に出会えると、こちらまで素朴に、じわーっと嬉しくなるんです。 立場も状況も人それぞれだけれど、せめてクリスマスくらいは、みんなで笑って過ごせたらいいな。そんな願いを込めて一軒一軒を回りました。
こうした活動ができるのも、日頃から当事務所を信頼してくださるクライアントの皆様のおかげです。本当にありがとうございます。
皆様からいただいた大切なお金は、事務所を運営していくため、そして、こうして懸命に生きている方々に「まあ、ぼちぼちやっていこうよ」と励ましの気持ちを届けるための費用として使わせていただいています。
弁護士の仕事というと、どこか華やかな世界をイメージされるかもしれません。でも、私はそういう「華」のある仕事より、街の人々と一緒に「ああだこうだ」と悩みながら、泥臭く、等身大で歩んでいくスタイルが好きなのです。 それが私という人間の、能力的な限界でもあるのかな、なんて思ったりもします。
でも、それでいい。いろいろと障害を抱えながらも懸命に過ごされている方々から、「大変だけど、なんとかやっていこうね」という強さを教えてもらっているのは、私の方かもしれません。
さて、配り終えた後は、事務所の忘年会でした。 今日、こうして無事に活動を終えられたのも、実は事務所を支えてくれているスタッフのおかげです。
正直なところ、うちは本当に小さな事務所です。この先どうなっていくかなんて、誰にもわからない。そんな中で、「この事務所で頑張ろう」と思って働いてくれるスタッフには、感謝の言葉しか見当たりません。
私はボスとして、決して理想的なリーダーではありません。自分でも能力が低いなと痛感しますし、スタッフもきっと日々、私に対して悩みや不満を抱えていることでしょう。それでも、今日までついてきてくれた。そもそも、うちの事務所はスタッフがいるからこそ回っているようなものです。
年に一度のこんな場所でしか照れくさくて言えませんが、「本当にみんな、ありがとう」と伝えられる時間は、私にとって何よりも大切なひとときでした。
今年ももうすぐ終わります。 来年もまた、このスタッフと一緒に、皆様の悩みをお聞きしながら「ぼちぼち」と歩んでいけたら。そんなことをワイワイ話し合いながら、温かな数時間を過ごしました。
寒さが厳しくなりますが、皆様もどうぞ、穏やかで笑顔あふれるクリスマスをお過ごしください。
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