走り抜けた一年の終わりに。立ち止まって見えてきた「大切なこと」
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.12.27
今年も残すところあと僅かとなりました。当事務所も、ようやく今年の業務に区切りをつけることができました。「仕事が終わった」というよりは、一連の「業務が一段落した」という表現の方が、今の私の心境にはしっくりくるかもしれません。
昨日は、恒例の大掃除を行いました。普段から掃除には気を配っているつもりなのですが、いざ本格的に動いてみると、やはり見えないところに埃は溜まっているものです。なんというか、これはまさに人生そのものだなと感じました。日々の忙しさに追われていると、心の中や身の回りには、いつの間にか目に見えない「埃」のようなものが蓄積してしまいます。だからこそ、こうした時間を「意図的に」取ることが、何よりも大切だと思うのです。
どうしても普段は目の前の仕事に翻弄されてしまって、落ち着いて身の回りを整理整頓する余裕を失いがちです。僕の場合の整理整頓というのは、単に部屋を綺麗にすることだけではありません。例えば、パソコンの中の情報管理もその一つです。ついつい適当なフォルダに置いてしまったファイルや、「あ、これはこっちに間違って置いていた」なんてデータが結構あったりします。そうやってデジタルなところも綺麗に整えると、心の問題かもしれませんが、情報の処理速度まで早くなっていくような気がします。
いずれにしても、忙しい毎日だからこそ、意図的に立ち止まる時間というのは持たなくてはならないと思うんですよね。なんというか、ただ前を向いて走るだけが全てじゃない、そんな感じです。
また、大掃除の最大のメリットは、スタッフとゆっくり雑談ができることです。普段は忙しくてなかなか話す時間もありませんが、「あれ取って」「これ動かそうか」といった何気ないやり取りの中で、「今年も大変だったね」なんて言葉が自然とこぼれます。それが僕にとっては、ちょっとした救いにもなっています。僕のような小さな事務所の場合には、難しいコミュニケーション論を考える前に、こうした小さな声かけや雑談こそが全ての始まりのような気がしますし、それを大切にする事務所でありたいなと改めて思いました。
今年一年を振り返ってしみじみ思うのは、バランスを取るというのは本当に難しいということです。僕たちは日々、色々なバランスを求めながら暮らしています。時にそのバランスが見出せなくて苦労することもあります。それでも、僕らはその「良い塩梅」というか、自分なりのバランスを見つけるよう日々努力していくしかないのでしょうね。
きちんと暮らしていくということは、そういったバランスを常に心がけていくことだと思います。世の中、全てが0か1かではっきりするものじゃないですから。
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします。 皆様、どうぞ良い年末をお過ごしください。
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