
そしてひとりの時間
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.03.13
私たちは日々の仕事の中で、チームワークの重要性を常に意識しています。どんな仕事であっても、単独で完結するものはほとんどなく、誰かと協力しながら進めることが求められます。そのため、他者と協働するスキルは現代社会においても非常に重宝されています。実際、チームワークに関する書籍も数多く出版されており、その重要性が広く認識されていることがわかります。
私自身も、日々の業務を通じてチームで働くことを意識してきました。これまでに読んできた本の中でも、チームワークの大切さを強調するものが多く、その影響を受けてきたと感じています。しかし、チームワークを重視するあまり、「一人でじっくり考える時間」を確保することが難しくなっているのではないかと、最近特に感じるようになりました。
もちろん、どんな仕事でもコミュニケーションは不可欠です。適切に声をかけ、相手の話を聞くことは、仕事を円滑に進める上で欠かせません。しかし、それと同じくらい、自分だけの時間を持ち、じっくり考えることも大切なのではないでしょうか。特に現代のように情報が溢れる時代では、意識的にそうした時間を確保しなければ、日々の業務や雑務に流されてしまいます。
時間というものは意識しないと、あっという間に何かしらの予定で埋まってしまいます。「あとで考えよう」「時間ができたらじっくり向き合おう」と思っても、実際には急な用事が入ってしまい、結局その時間を確保できなかったという経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。
私は、一人で考える時間を確保するために、意識的にデジタルデバイスを遠ざけるようにしています。スマートフォンやパソコンを持っていると、つい開いてしまい、メールやメッセージの確認に気を取られがちです。そうすると、せっかく確保したはずの「自分だけの時間」が、他者の要求に応える時間になってしまいます。そのため、ノートとペンだけを持ち、考える時間を確保するようにしています。
こうした時間を持つことで、短期的にはすぐに成果が出ないかもしれません。しかし、長期的に見ると、計画を立て、冷静に物事を考え、より良い判断を下せる機会が増えると感じています。
また、一人で考える時間を確保するための工夫として、何か小さな楽しみを組み合わせることも大切だと思います。私の場合、美味しいコーヒーを淹れて、一人で飲みながらノートに考えを書き留める時間が、とても貴重なものになっています。例えば、ブログの記事を書く際も、コーヒーを飲みながら外の景色を眺め、ぼんやりと考えを巡らせることがあります。もちろん、その時間に特別なアイデアが生まれるとは限りません。ただ、何かしらのしがらみから解放され、目の前のことに集中できる時間があるだけで、リラックスした気持ちになれるのです。
現代社会では、私たちは膨大な情報を常に浴び続けています。そのため、意識的に情報を遮断し、静寂の中で自分が本当に何をすべきかを見つめ直すことが、人生の質を向上させる上でも大切なのではないでしょうか。
皆さんもぜひ、自分一人でじっくり考える時間を意識的に確保してみてください。そして、その時間に何か小さな楽しみを見つけてみるのも良いかもしれません。些細なことで構いません。長続きする楽しみこそが、日々の忙しさの中で、自分自身を見失わずにいるための大切な要素になるのではないかと思います。
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