
大人の学びは違和感にある
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.03.10
本日は、九州でハラスメント研修の講師を務めさせていただきました。こういったセミナーを何度経験しても、なかなか慣れることがありません。伝えようとすればするほど空回りしてしまい、参加者の方にご迷惑をかけてしまったのではないかと反省することも多いです。もう少し上手くやりたいと毎回思うのですが、自分のイメージ通りにはなかなか進まないものですね。
そんな中でも、私がセミナーで大事にしているのは「自分の考えを伝えること」です。もちろん、一般的な知識や理論をお伝えすることも必要ですが、それならばもっと適切な講師がいるはずです。私が大切にしているのは、実際の体験、特に「失敗したケース」を共有すること。そうすることで、学びのきっかけになるのではないかと考えています。
リアリティのある話というのは、時に耳が痛く、受け入れがたいものかもしれません。違和感を覚えたり、モヤモヤとした気持ちになったりすることもあるでしょう。しかし、私はこの「違和感」こそが、大人の学びの場において非常に重要な要素ではないかと考えています。
私たちは、経験を積み重ねるほどに「こうあるべきだ」「これはこういうものだ」という固定観念を抱きがちです。確かに、固定観念を持つことで物事を効率よく処理できる面もあります。しかし、その効率性を追求するあまり、新たな問題や紛争を生み出してしまうことも少なくありません。
だからこそ、新しい視点や異なる価値観に触れることは、固定観念に挑戦する貴重な機会になります。セミナーを通じて、参加者の方々が「なるほど、そういう考え方もあるのか」と少しでも思っていただけるよう、自分なりのスタイルを大切にしています。
もちろん、どれだけこのスタイルが評価されるのかは分かりません。ただ、一つひとつの地道な取り組みが、より良い職場環境や健全な組織づくりにつながるのではないでしょうか。私にできることは限られていますが、それでも、一つひとつを大切にしていきたいと改めて感じた研修でした。
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