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「中途半端」って、そんなに悪いこと?

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.05.04

昨日も書いたのですが、連休というのは本当に不思議なもので、「やろう」と思っていたことが、なかなかできなかったりします。そのくせ、やらなくてもいいことを、つい引き受けてしまったりするのです。

たとえば、実家の庭の草抜き。声がかかれば、やらざるを得なくなってしまいます。本当は業者さんに頼んだほうが早くて効率的なのでしょうが、そう簡単には割り切れないのが現実です。そんなわけで、慣れない軍手と長靴を装備して、朝からせっせと草を抜いていました。

驚くのは、雑草のたくましさです。抜いても抜いても、ふと後ろを見ると、もう別の場所に生えている。これ、いつ終わるんだろう…と、途方に暮れてしまいます。

以前、ある人が「草抜きって無心になれていいよ」と言っていたことを思い出しました。たしかに、精神統一のような境地に至ることもあるのでしょう。でも、今の私にはまだその境地は遠く、「もう勘弁してくれ」という気持ちの方が勝ってしまいます。

そんな草抜きをしている最中、ふと「中途半端」という言葉が頭をよぎりました。なぜかは分かりませんが、きっと雑草の生命力や、草抜きという終わりの見えない作業がそう思わせたのでしょう。

私たちは「中途半端=悪いこと」と思いがちです。学生時代から「中途半端じゃダメだ」と繰り返し言われてきました。でも、仕事を長年続けてきた今思うのは、「中途半端」って、本当にいけないことなのでしょうか?

世の中はゼロかイチか、白か黒かで片付けられるほど単純ではありません。極端な判断や完璧な結果を求める風潮がありますが、それは現実的ではないし、むしろ苦しさを生むこともあるのではないでしょうか。

「0.4」や「0.7」のような、ちょっと中途半端なところで踏みとどまること。これもまた、私たちの生活の中では必要な選択だと私は思います。無理に極端に進むよりも、少し余白を残す方が、物事がスムーズに進むこともあります。

勝つか負けるか、やるかやらないか——そんな二択で語れないことの方が多い。だからこそ、自分のできる範囲を見極めて、「今はここまで」と割り切る心持ちは、とても大切だと感じます。

私がアドバイスを求められる若い方々にも、よくこう話します。「中途半端でもいい。やってみて、だめなら次を試せばいい」と。そうやって挑戦を重ねていくことでしか、自分の形やリズムは見つけられないと思うのです。

中途半端だからこそ見える景色や、たどり着ける場所もある。そんなことを、連休の草抜き作業を通じて、あらためて感じたのでした。

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