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「何も特別じゃない日を、ちゃんと生きる」

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.06.03

私たちは、日常に少しでも彩りを加えたいと思って、特別な日や特別な人に意味を持たせたくなるものです。誕生日や記念日、あるいは何気ない日常にさえ、何かしらの“意味”をつけたくなることがあります。そして、できればその出来事を皆で祝ったり、記念に残したりしたくなるのも、自然な感情だと思います。

最近では、SNSにアップされた誰かの“素敵な日常”を見て、自分も何かやってみようかな、と思うこともあります。美しく撮られた写真、感動的な文章、整った食卓。誰かの日常があまりにも魅力的に映ると、「自分もあんなふうに過ごせたら」と感じるのは当然のことでしょう。

けれど、いざ自分の毎日に目を向けてみると、実際にはなかなかうまくいかないものです。特別な何かをしようと思っても、気づけば「いつもの朝」が始まり、「いつもの夜」が訪れている。そうやって日々は静かに流れていきます。

昔の私は、そういう毎日を少し寂しいもののように感じていました。だから、無理にでも何か彩りを加えなければと焦る気持ちがあったのだと思います。でも、最近は少しずつ、それも違うんじゃないかと感じるようになりました。無理やり意味づけをするのではなく、「そのまま」を受け入れること。これこそが成熟というものなのかもしれません。

仏教や哲学の本を読むことが多いのですが、そうした考え方の中にも、「ただ、ありのままを受け入れる」ことの大切さが説かれています。何かを無理に飾るのではなく、何気ない日常の中にあるささやかな幸せを、しっかりと味わうこと。最近はそれが一番大事なことではないかと思っています。

例えば、「今日はこんな一日だったな」と、何かを大きく取り上げるわけでもなく、ぽつりと語れるような毎日。それで十分なのではないでしょうか。むしろ、そんな「何でもない一日」がずっと続くことこそが、どれほど貴重なことか。そんなことが、少しずつわかるようになってきました。

私は性格的にもあまり派手さがない方で、そもそもそういうものを求めていないのかもしれません。地味だけれど面白い、そんな在り方が、自分にはちょうどいいのだと思っています。無理に背伸びをして、自分らしくないことをしてまで何かを良く見せようとすると、かえって自分を苦しめることになる。そういう経験も、これまで何度かありました。

だからこそ、自分の等身大を保つこと。それがどれほど大切で、どれほど難しいことかも、今はよくわかります。等身大のままでいるというのは、ときに傷つくこともあります。でも、それでも一日一日を、丁寧に、まっすぐに生きていく。その積み重ねの中にこそ、本当の意味での豊かさがあるのではないでしょうか。

そうした日々の感覚を大切にしながら、事務所でも「今日という日をちゃんと生きる」ことを心がけていきたい。そんなふうに、しみじみと思っています。

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