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「広がるものには、ちゃんと理由がある」

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.06.30

週末から『超新版ティッピング・ポイント 世の中を動かす「裏の三原則」』という本を読んでいました。ティッピング・ポイントという言葉、ご存じでしょうか。ある一定のラインを超えると、ものすごい勢いで広がっていく現象のことを指します。たとえば噂や感染症など。「あれよあれよ」という間に、という表現がぴったりくるあの感じです。

コロナの感染拡大なんかも、まさにその一例でしょう。最初はどこか遠くの話だったのに、いつのまにか自分の生活に影響を及ぼすまでに広がっていた。私たちはそういった出来事を、どこかで「自然の流れ」として受け止めてしまいがちです。でも実は、そうした広がりにもちゃんと「理由」がある。なんとなくじゃないんです。

この本では、「物事が広がるときに働く三つの法則」について語られています。ネタバレになるので詳しくは書きませんが、読んでいて面白かったのは、「広がるものには構造がある」という点。つまり、それを逆手に取れば「意図的に広げることもできるし、逆に抑えることもできる」というわけです。

評判や噂、空気感。そういった目に見えないものを、私たちは何となく受け入れてしまいます。でもそれが、どんな仕組みで広がっていくのかを知っていると、扱い方も変わってくる。これは商売においても、人との関わりにおいても、とても役に立つ視点だと思いました。

そしてもうひとつ。多様性についても考えさせられました。いろんな価値観を大事にしよう、多様な人と共に働こう。そういう言葉はよく聞きますが、「じゃあ、具体的にどうするの?」となると、言葉が詰まってしまう。この本を読むと、少数派の意見をどう意思決定に組み込むか、そのためにどんな仕組みが必要か、そんなことを考えるきっかけにもなります。

読んで終わりにするのではなく、自分の生活や仕事にどうつなげるか。そんな目線で読むと、より深く味わえる一冊だと感じました。興味のある方はぜひ手に取ってみてください。

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