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「自信がない」は悪いこと?

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.05.16

私たちは子どもの頃から「自信を持って行動しなさい」とよく言われて育ってきました。確かに、自信を持つことは、何かを達成するうえで大切な姿勢のひとつなのかもしれません。けれども、その「自信」が、本当にすべての土台になるのかと言われると、私は少し疑問に感じることがあります。

最近では、「自信がない」という言葉が、どこかネガティブな意味合いで語られることが多いように思います。あたかも、それを口に出すことが“弱さ”の表明であるかのように。でも、本当にそうでしょうか。

私は、「自信がない」と思うこと自体は、ごく自然で当たり前のことだと思っています。むしろ、自信満々の姿には、ときに不安や危うさを感じることもあるのです。なぜなら、圧倒的な自信は、自分が正しいという思い込みにつながりやすく、それが周囲への配慮や柔軟さを失わせる原因にもなりかねないからです。

たとえば、自分に非があったとしても、過剰な自信があると、原因を周囲に求めてしまいがちです。そして、結果的に誰かを批判する形になってしまう。そう考えると、自信というのは、ただあればいいというものではなく、持ち方次第で大きなリスクにもなりうるのではないかと感じます。

実際に、私が尊敬している人たちは、決して「私は完璧だ」とは言いません。むしろ、「これでよかったのだろうか」「もっとできたかもしれない」と自問自答しながら、指導や教育にあたっている姿をよく見かけます。そうした迷いや悩みがあるからこそ、その人の言葉や行動に人間的な深みが感じられるのだと思います。

「これが正しい」「私は間違っていない」という確信が強すぎると、他者の成長の機会や気づきを奪ってしまうことにもなりかねません。自分がそうならないように、私は常に注意していたいと思っています。

正直に言えば、私自身、自信はあまりありません。仕事柄、あまり口にするべきではないのかもしれませんが、それが事実です。だからこそ、自信がない中でどう行動すればよいのか、必死で考えています。足りないところがあるからこそ、そこを補う方法を模索し続けているのです。

きっと、皆さんも日々の中で「自信が持てない」と感じることがあると思います。でも、それは悪いことではありません。自信を失うこと自体を否定しないでください。大切なのは、「自信がないからこそ、今の自分にできることを見つけてやってみる」ことなのだと思います。

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