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このビジネス、どこでお金を生んでいるのか?

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.08.14

仕事柄、いろんな経営者の話を聞く機会があります。
業種も規模もバラバラですが、共通しているのは、どの人も「何かを成し遂げたい」という思いを持っていること。その情熱に触れるたび、こちらも背筋が伸びる思いになります。

そんな中で、私が個人的に「優れた経営者だな」と感じる方には、ある共通点があります。
それは、収益化――つまり「どこでお金を稼ぐのか」という点を、自分の言葉で説明できることです。

「そんなの商売なんだから当たり前じゃないか」と思われるかもしれません。確かに、Aという商品を仕入れて、それをBという価格で売る。その差額が利益になる。これはとてもシンプルな話ですし、多くの人がその感覚を前提にビジネスを考えているでしょう。

でも実際は、「仕入れて売る」ことに意識が向きすぎていて、「どうやって利益を生むのか」という肝心な部分が、思考の外に置かれてしまっていることも少なくないのです。
「みんなそうしているから」と、つい同じ道を選んでしまう。だけど、よくよく考えてみると、その道はすでに渋滞しているかもしれないんですよね。

私が感じるのは、「売る」という行為は、単なる「仕入れる・作る」とは全く別物だということ。
だからこそ、優れたビジネスモデルというのは、「どこで利益を得るのか」という設計を最初にしていることが多いです。そのポイントが明確になってから、商品やサービスの中身を組み立てていく。そういう順序の方が、結果として長く続く事業になっていくのだと思います。

実際、経営者が新しいアイデアを思いつく瞬間って、感覚的なものなんですよね。「これ、いけそう!」という直感。私もその勢い自体は好きですし、そういった衝動がなければ事業なんて始まりません。でも、そんな時にこそ一度立ち止まって、「それって、どこで収益を生むんですか?」と自問してみてほしいのです。

たとえば、販売ではなく、毎月のサブスクリプションで利益を上げる。あるいは、売った後のメンテナンスやサポートで収益を得る。お金の取り方次第で、ビジネスモデルの表情はがらりと変わります。

だから私は、普段から「他の業界ではどうやって収益を上げているのか」を観察しています。それが自分の引き出しになって、他の方にアドバイスするときにも役立つからです。

一見、地味なテーマかもしれませんが、「このビジネス、どこで儲けているんだろう?」と考えるクセがつくと、世の中の見え方が少し変わってきます。
そんな視点の変化が、新しい気づきやビジネスのヒントになるんじゃないかと、私は思っています。

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