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「ぼちぼち」でいい。僕が散歩に出かける理由。

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2025.12.12

僕たちは人生を歩んでいると、知らず知らずのうちに、いろんな「しんどいこと」や「つらいもの」を背負っていくことがありますよね。特に、仕事に対して真面目に向き合えば向き合うほど、あるいは責任ある立場になればなるほど、目には見えない 「透明な荷物」 が、背中に積み重なっていくような気がします。

「とにかく頑張らないといけない」 「期待に応えなきゃいけない」 「ここで止まってはいけない」

そんな思いで、ひたすら荷物を背負い続けている。僕の周りを見渡しても、そうやって歯を食いしばって頑張っている人が本当に多いです。それはもちろん、すごく尊くて立派なことなんですが、ふと心配になることもあります。

特に僕らのような40代くらいの世代になると、もう長年それを背負い続けてきたせいで、自分が背中にあるものが一体何なのかさえ分からなくなってきたりします。背中の重みがデフォルトになってしまって、感覚が麻痺してしまうんですね。そして、一番怖いのは 「どうやってその荷物を下ろすのか」 という方法すら、忘れてしまっていることです。

背負い方や、持ち上げ方はたくさん学んできたけれど、「荷下ろし」の仕方は誰も教えてくれなかったのかもしれません。

だからこそ、あえて言いたいんです。 一旦、その荷物を下ろしてみませんか、と。

「荷下ろし」と言っても、そんな大げさなことじゃなくていいんです。 もっと具体的に言えば、ひと休みすること。物理的に仕事からちょっと離れてみたり、あえて「何もしない時間」を作ったりすること。それも、逃げではなくて立派なひとつの「選択」だと僕は思っています。

僕の場合、その荷下ろしの時間は 「散歩」 です。

仕事で頭がパンパンになった時や、なんだか心がざわざわする時、僕はとにかく外に出て歩くことにしています。目的地なんて決めずに、ただ近所をぶらぶらと歩くんです。

パソコンの画面から目を離して、空の色を眺めたり、道端に咲いている花に目が留まったり、風の匂いを感じたり。そうやって足を動かしていると、不思議なもので、さっきまであんなに重く感じていた肩の力が、ふっと抜ける瞬間があるんです。

「ああ、今日は天気がいいな」 「あそこの家の犬、今日も元気だな」

そんな、仕事とは全く関係のない、素朴で些細な情報が頭に入ってくるだけで、張り詰めていた糸が緩んでいく。僕にとっては、この散歩の時間こそが、透明な荷物を道端にそっと置いて、深呼吸できる唯一の時間なのかもしれません。

みんながみんな、いろんなものをひたすら背負えるほど力強いわけじゃないですよね。僕たちは荷物が増えるたびに、「もっと自分が強くならなきゃ」「もっと耐えなきゃ」と自分を鼓舞してしまいがちです。

でも、人間ってそんなに都合よく、無限に強くなれるわけじゃない。

僕は、「ぼちぼち」 という感覚が、今の時代にこそ大事なんじゃないかなと思っています。

どれだけ真面目に生きていたって、しんどい時はしんどいんです。 そんな時は、「ああ、きついな」って素直に言って、ちょっと休む。 僕にとっての散歩のように、自分なりの「息抜きのポジション」を見つけて、そこへ逃げ込むことは、決して悪いことじゃありません。

コーヒーをゆっくり淹れる時間でもいい、お気に入りの音楽を聴くでもいい、ただぼーっとお風呂に浸かるでもいい。日常の中に、自分だけの「荷下ろし場」を作っておくこと。それが、長く歩き続けるための秘訣なんじゃないかと思います。

なかなか物事がうまくいかない時って、どうしても焦ってしまいますよね。「早く結果を出さなきゃ」って。でも、そういう時期って誰にでもあるものです。季節に冬があるように、人生にもなかなか芽が出ない時期はある。

そんな時は、無理にもがくよりも、「まあ、こういう時期もあるか」と軽く割り切る方が大事だったりします。全てを真正面から真剣に受け止めていたら、どんなに強い人だって心が持ちませんから。

僕は、自分の周りの人たちが、もう少し優しい世界で生きられたらいいなと願っています。

華やかさはなくてもいい。誰かに自慢できるようなすごい成功じゃなくてもいい。 ただ、みんなが自分のペースで歩めて、きつい時には「きつい」とこぼせる。 一呼吸おいて、また「ぼちぼちやるか」と歩き出せる。

そんな、お互いの弱さを許容できるような優しい世界を作っていけたらなと、散歩中の空を見上げながら思いました。

皆さんの背中は、いま重くないですか? もし重いなと感じたら、ちょっとだけ荷物を置いて、散歩にでも出かけてみませんか。

今日も、ぼちぼちいきましょう。

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