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カスハラのセミナーを終えて――脱線と、スローダウンの話

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2026.03.05

今日は福岡県社労士会の皆さんにお声がけいただき、カスタマーハラスメント(カスハラ)をテーマにしたセミナーの講師を務めさせていただきました。
今年の10月からカスハラ対策が努力義務として施行されます。企業にとってカスハラへの対応が責任として明確に位置づけられた、そういう意味では大きな転換点と言えるでしょう。
ただ、正直に申し上げると、今回のセミナーもその時々に感じたことを徒然なるままに話してしまい、脱線の多い内容になってしまいました。参加者の皆さんには申し訳なかったのですが、何かの問題提起として、少しでも参考になれば幸いです。
僕の話が整理されていないことは自分でもよくわかっています。でも、それは現実の世界がそうだからだと思っています。物事はなかなか思い通りにはいかない。その中でどうやって問題を見つけ、解決していくか。これからの時代は、そういうことを一人ひとりが考えることがより大事になってくるのではないでしょうか。
僕がセミナーでお伝えしたいのは、知識そのものではありません。知識だけであれば、もっと優秀な先生方がいくらでもいらっしゃいます。僕が願っているのは、皆さんがそれぞれ「何かを考えるヒント」を持ち帰っていただくことです。
セミナーの後、参加者の皆さんとざっくばらんにお話しする時間をいただきました。「これからどんなセミナーが面白いか」という話になったとき、ふと口をついて出たのが「アートや文学、哲学といった分野はどうでしょう」という提案でした。
意外に聞こえるかもしれません。でも、人の労働を考えるとき、人の感情や心情を無視することはできません。そういうものは、法律だけを見ていても見えてこない。専門的な知識を深めることは大切ですが、一方で、それだけに集中しすぎると、いわゆるサイロエフェクト——他のことが見えなくなってしまう状態——に陥る危険があります。
アートや哲学、文学といった、いわゆる「本業ではない」ところからの視点を持つことで、本業の見え方が変わることがあります。リベラルアーツ的な学びは、そのための大切な回り道だと思っています。
もう一つ、最近気になっていることがあります。社会全体が「即効性」を求めすぎているように感じます。効率を上げることや「速さ」の追求には皆一生懸命ですが、スローダウンの仕方についてはあまり考えられていません。スローダウンすることを、まるで怠慢であるかのように誤解している人もいます。
でも、立ち止まるからこそ、また走り出せるということもあるはずです。
僕たちは息を切らしながら坂道を駆け上がっています。でも、ふと後ろを振り返ったとき、自分たちがその坂の背後に広がる美しい景色を見失っていないか——そんなことを考えながら、今日の一日を終えました。

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