
土曜の午後に、ネギたっぷりの幸せを
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.07.19
弁護士として開業したばかりの頃は、土曜日だって関係なく仕事が入っていたものでした。いわゆる「本業」じゃないような用事も多くて、結局なんだかんだと事務所に顔を出すことが多かった記憶があります。
でも、自分で仕事を始めたときって、そんなものですよね。曜日なんてあってないようなもので、「今、動かないと」という思いだけで動いていたように思います。あの頃は大変だったけれど、今振り返ると、なんだかんだ充実していたなとも感じます。
ただ、最近はさすがに体力的な限界もあって、土曜日まで詰め込むような働き方は見直しています。無理をせず、自分のペースで、長く続けていけるように。そう思えるようになったのは、きっと年齢なりの変化なんでしょうね。
さて、そんな風に少しだけ時間に余裕ができた土曜の昼間。何をしようかと悩むことがあります。そんな中、最近の私のささやかな楽しみは、なんと「袋ラーメン」。
昭和世代の方にはきっと伝わると思うんですが、土曜日の午後って、無性に袋ラーメンが食べたくなるんです。小学生の頃、半日で学校が終わって、家に帰ると、時々出てきた袋ラーメン。それがちょっとしたご褒美のようで、今もその感覚がどこかに残っているんですよね。
最近はというと、「出前一丁」をスーパーでまとめ買いしては、休日の昼にちょいと作って楽しんでいます。外のラーメン屋さんの方がおいしいのは重々承知なんですが、自分でお湯を沸かして、鍋に具材を入れて、5分ほど待つ——このプロセスがなんとも言えず満たされるのです。
具材といってもたいしたことはしません。卵とネギ、それだけ。特にネギが大好きで、これでもかというほど投入します。ネギがないと、もはや「完成」と思えないくらいなんです。卵は鍋に直接落として、半熟状態でいただく。それが私流。
誰かにふるまうわけじゃない、自分のためだけの、ちょっとしたご飯。それで十分だと思っています。そんな気楽さがまた心地いいんですよね。
「なんてことない時間」って、意識しないとすぐに流れていってしまいます。でも、そこに少しだけ目を向けて、自分なりの楽しみを見つけてみると、案外いいものです。
土曜の午後に、熱々のラーメンとたっぷりのネギ。そんな素朴な時間にこそ、本当の幸せが潜んでいる気がするのです。
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