
見えないつながりを大事に
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.08.21
ある程度、弁護士としてのキャリアを積んでくると、「人との繋がり」というものを以前よりも意識するようになりました。
繋がりが大事だということは、誰しもが感じていることでしょうし、それを否定する人はまずいないと思います。私自身も、そんな想いを胸に、ゆるやかに繋がりを広げていけたらと日々過ごしています。
ただ最近、ふとこんなことを考えました。
「もしかしたら、私たちはまだ出会ったことのない人たちとも、すでに繋がっているんじゃないか」と。
これは別に宗教的な意味合いではありません。でも、目の前にいる誰かと話しているとき、その人の背景には、たくさんの出会いや別れ、時間や経験が積み重なっています。ご家族だったり、先輩や恩師だったり、あるいはもうこの世を去った誰かだったり。そう考えると、直接出会っていなくても、その“誰か”とも、私たちはどこかで繋がっている気がするのです。
たとえば、いま良い関係を築けている誰かとのご縁があるのも、きっとその人を育ててくれた人、その人を支えてきた人がいたからこそ。そう考えると、ただ目の前の人だけを見ているのではなく、その背後にある無数の繋がりに、自然と敬意が湧いてきます。
そんな「見えない繋がり」を大切にしたいというのが、私の生き方ですし、この事務所の空気感にも通じているように思います。
何でもかんでも人脈を広げればいい、とは私は思っていません。むしろ、繋がりはそんなに多くなくていい。それよりも、一つひとつの関係を丁寧に、繊細に育てていくことのほうが、私には合っている気がします。
乾いたビジネスライクな関係よりも、少し湿度を感じるような、そんな人間味のある関係が、私は好きなんだと思います。クライアントとの関係も、単なる業務上のやりとりではなく、「この人と繋がれてよかったな」と思えるような関係を築けたら、それが一番の喜びです。
まだ会ったことのない誰かと、どこかで静かに繋がっている。
そんな感覚があるからこそ、いま目の前にある人との出会いが、より一層愛おしく思えるのかもしれません。
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