
集中力がない人間でも、なんとかなるものです
弁護士:島田 直行
投稿日:2025.07.30
「どんな仕事をするにしても集中力は大事だ」──よく聞く言葉ですよね。たしかにその通りだと思います。でも、私は正直に言うと、集中力に全く自信がありません。むしろ、集中力のなさにはかなり定評がある方じゃないかと思うくらいです。
たとえば、机に向かっていてもすぐに「コーヒーでも飲もうかな」と思って立ち上がってしまう。立って仕事しようと気分を変えても、気づけば「やっぱり座ろう」と8秒後には座っていたり。そんなことの繰り返しです。
若い頃は、そんな自分をなんとか変えようとしたこともあります。「集中力を高める方法」みたいな本も読みました。でも、どれも長続きしないんですよね。むしろ、それをやろうとすること自体がもう面倒に思えてしまう。
そこで、あるとき発想を変えることにしました。「集中力がないなら、それに合わせたやり方でやればいいじゃないか」と。そもそも、自分にないものを無理に手に入れようとするよりも、ない前提で工夫した方が、現実的なんじゃないかと思ったんです。
たとえば私は、仕事を細かいサイクルに分けて進めています。集中力が続くのはせいぜい15分程度なので、その時間内で完結できる作業に区切っておく。そして、その間に気分転換がてらコーヒーを淹れたり、コピーを取ったり、ほとんど考えなくてもできるような単純作業を合間に挟む。そんなふうにして、自分の集中力の波とうまく付き合っています。
スタッフにもいつもこう伝えています。「集中力や精神力に頼るような働き方はやめよう」と。もちろん、集中力があればそれに越したことはありません。でも、だからといって、それに依存する仕組みにしてしまうと、調子が悪いときには一気に崩れてしまう。そうではなくて、「なくても回るようにする」ことの方が、はるかに大事だと思うんです。
結局のところ、「集中力がないからダメだ」と思い込んで落ち込むよりも、「ないなら、ないなりのやり方で」と割り切った方が、よっぽど楽に生きられるし、意外と成果も出るものです。
できないことに目を向けるより、どうやってやれるかを考える。それが、私なりの集中力との付き合い方です。
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