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5月の空を見上げる

島田 直行 弁護士:島田 直行 投稿日:2026.05.08

ゴールデンウィークが終わり、街の音がいつもの平日に戻っていきます。その切り替わりのなかで、なんとなく身体がふわふわとして落ち着かない感覚が残っていました。
「5月病」とよく言われます。新しい環境での緊張がほぐれてきた頃に、かえって疲れが出てくる。あれは、たぶん本当のことなのでしょう。緊張しているとき、人は不思議と疲れを忘れているものです。けれど忘れているだけで、疲労はちゃんと蓄積されています。緊張の糸が緩んだ瞬間に、それが姿をあらわすわけです。
ただ、疲れることそのものは、悪いことではないように思います。私たちはどこかで「疲れる=いけないこと」と感じてしまいますが、適切な負荷で疲れることは、よく眠るためにも、生活のリズムを取り戻すためにも、たぶん必要なのです。疲れを出し切ったあとに、少しだけ身体が軽くなる。あの感覚を、私は嫌いではありません。
事務所の窓から見える関門海峡は、この時期がいちばん美しいです。毎年同じことを書いている気もしますが、本当に、毎日見ていても飽きない。風に揺れる波がきらきらと光るのを眺めていると、「人生の豊かさとは何だろう」と、つい立ち止まって考えさせられます。
新緑も好きです。白く砕ける波も好きです。けれど、いちばん好きなのは、その上に広がる空の広さなのだと思います。海は広い。そして、海を包み込んでいる空は、もっと広い。遮るもののないこの広さは、都会ではなかなか出会えない景色です。下関で暮らしていることの、ささやかな、しかし確かな喜びの一つだなと、しみじみ思います。
私たちはふだん、何かを見ているようでいて、本当はたくさんの「見たくないもの」や「遮るもの」に囲まれて暮らしています。意識していなくても、それは少しずつストレスとして積もっていくのかもしれません。だからときどき、ぐっと空を見上げる時間が要るのでしょう。
風薫る新緑に心を遊ばせ、刻々と表情を変える波に時間の流れを感じる。そうしていると、世界はやはり美しさで溢れているような気がしてきます。
5月病の正体は、たぶん身体からのささやかな合図なのだと思います。少し休めばいい。少し空を見上げればいい。それくらいで、私たちは案外、また歩き出せるのかもしれません。

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