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「おおらかさ」が否定される時代のなかで

こんにちはナッツチョコを片手にダイエットを語る島田直行です。オミクロン株が猛威を振るっておりますがお変わりないですか。

さて「メルマガで何を書こうか」と海峡を眺めております。鋭利な刃のような風と音もなく流れ続ける海流は、なんとも幻想的な世界です。そんな風景を見ながら思いついたのが「おおらかさ」についてです。ダイナミックな自然を目にするから思いついたのかもしれません。

世間はなんともせちがらいものになってしまいました。コンプライアンスという言葉ばかりもてはやされて「おおらかさ」というものがなくなってしまった印象を受けます。「弁護士がいうな」というツッコミはさておいて。

僕は、「だいたい」「およそ」というおおざっぱな感覚ってとても大事だと考えています。それは決して「適当に」というものではなくて微妙なバランス感覚の表出なんです。経験のあるご年配の方が「このくらいでいいのでは」というと場が収まることってありますよね。意味はわからなくても。それは「人生の先輩の意見だから」というよりも微妙なバランスの取れた解決案だからなんです。いろんな経験をされ「このくらいでよしとしないといけない」というのがなんとなく暗黙知としてあるのでしょう。ときにご年配の方の意見を「古い考え」と一蹴する人を目にしますが「それもまた極論だな」と感じますね。実体験をともなう人の声ってやはり重いですよ。

なんでもかんでもきっちりすることが社会を動かすことでいいとは思えません。人間関係にしても同じです。「いやなひと」ってどうしてもでてきます。だからといってまったく交流しないわけにもいかない。そういうときには適当に距離を置くしかないですし、それでいいのです。必要なときだけ声かけるくらいで。喧嘩もしないし媚びもしない。「きちんとした関係でなければならない」と肩に力を込めるとしんどいです。人間なんてゼロかイチの関係でもないでしょうし。

これはコミュニケーションでも同じです。ディベートってありますが日本的な価値観にあいませんよね。「自分の意見が正しい。あなたは間違っている」というのは、どうなんでしょうか。僕は苦手です。でも最近のメディアを見ていたら相手の意見を罵って自分の意見を声高に述べるのが知性のようになっていて頭を抱えてしまいます。しかも相手を小馬鹿にしたような態度すら称賛されるようで。「なんでこんなに敵と味方にわけてとらえるのだろう」と悲しくなりますね、本当に。僕は、他人の意見を否定するのは苦手です。むしろなにか共感できるところを見いだしたい。「それは納得できるよ。でもここは違うと思うけど。どうだろ」と質問されたら誰も眉間に皺を寄せることもないでしょう。相手の顔を立てるって大事なことです。

この仕事をしていたら根拠なく批判を受けることも多々あります。「反論したら」とアドバイスを受けることもあります。でも正直なところどうでもいいかなと。何を批判されても「そうですか。それは失礼しました」とでも受け流すことが人生において楽です。1円にもならないことに時間を費やされることが不毛です。そんなことで自分の価値とかが崩れるとも思えませんし。

「おおらかさ」ってやさしさです。消えゆく社会だからこそ僕らは大事にしましょう。

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