リアルな声

はたらくひとのリアルな声

 事務所の雰囲気を知るためには,やはり実際に勤務している人の声を聞くのがベストでしょう。いくら立派なことを書き連ねても「それは理想論でしょ」ということでは意味がないでしょう。
 このページでは,働いているスタッフの声を質問形式で掲載しておきます。ありのままの姿をお知らせするために厳しめの意見もあえて掲載しています。この事務所はまだまだ成長過程であって不十分なところもあります。不十分なところがあるからこそみなさんの力を貸してもらいながらより高いステージを目指していきたいと考えています。

事務所でとくに注意していることは何ですか?

事務所でとくに注意していることは良好な人間関係です。所長は,「良好な人間関係こそ働きやすい職場」ということに徹底的にこだわっています。所長は,人間関係で悩むような職場は絶対に嫌だといつも言っています。所長としては,「言いたいことを言っても批判されない職場」をいつも目指しています。ですからスタッフから所長に対して「それは違うのではないですか」ということもあります。
所長は,良好な人間関係を維持するために間違ったことについてはきちんとしてきます。とくに信頼を失わせるような態度をすれば「それは間違っている」とオブラートに包むことなく伝えます。それが良好な人間関係の礎になっています。

まったく法律の経験なくても仕事できますか?

現在在籍中の事務局は,法律事務に関して未経験者ばかりです。事務局同士で知識や経験を共有し合ったり,弁護士のレクチャーを受けるなどして法律事務を行う能力をゼロベースで身に着けていきます。法律事務未経験者であっても,日々学んでいくなかでできるようになる仕事です。法律を学んでいくことは,「こういう制度があるのか」と暮らしのうえでも役に立ちます。

新人の方に教えるときに注意していることはありますか?

事務所では,あえて一から十まで手取り足取り教えるようなスタイルは採用していません。基本的な部分をお伝えしたら具体的な案件を担当してもらっています。分からない部分を抱えながらも実際に担当してもらうことで仕事を覚えてもらっています。自分で調べあるいは周囲に聞くことがもっとも効果的な勉強方法と考えているからです。しかも誰かに質問をするということは,コミュニケーションをはかるうえでも大事なことです。詳細に教えるかわりにいつでも誰にでも気軽に質問できる職場作りに挑んでいます。

子育てしている女性でも働きやすいですか?

時間単位での有給休暇取得に対応しているため家庭の事情に合わせて柔軟に仕事ができます。家族の送り迎えの時間に応じて出退勤時間の調整も個別に実施しています。事務所の方針として仕事とプライベートの両立を重視しており,各スタッフが積極的にこうした制度を利用しています。一歩先行く働き方を目指しています。

この仕事のやりがいとはなんですか?

訴訟にこだわらない依頼者にとって最適な解決策を実現できたときには,自身も成長できたように感じます。もちろんすべての案件が依頼者にとって期待通りの結果になるとは限りません。期待どおりの結果にならなかったとしても,それまでの事務所での対応に感謝いただけると嬉しいです。

事件処理の手順はどのようになりますか?

事件を受任した段階で弁護士から方針の指示があり,進捗に合わせてフィードバックを繰り返しながら事件を処理していきます。

まずは事件全体の処理方針とスケジュールを組み立てていきます。設計図のようなものです。最初はゼロからはじめるのでゴールが分からないでしょう。ですからゴールの分かりやす案件から担当していきます。とにかく「わからないまま」進めるというのはよくないので周囲に質問しながら展開していきます。

最初は先輩のスタッフと二人三脚で事件を担当していきます。リズムを手に入れることができれば単独で担当してもらっています。

わからないとき相談しやすいですか?

各スタッフが自身の経験の共有には積極的ですので気軽に相談できます。また定期的に所長と事務局あるいは事務局同士のフィードバックの時間を設けているため質問の機会もあります。最初は「本当に質問できるのか」と不安に感じるかもしれませんがベテランも新人もバンバン質問している姿をご覧になれば安心できるはずです。

この仕事の厳しさあるいは難しさとはなんですか?

法的な事件処理だけでなく,広報や他機関との連携など様々な仕事があるためめまぐるしく一日が過ぎることもあります。気がつけば金曜日ということもあります。間違いなくのんびりした事務所ではありません。これは「誰かの人生に関わっている仕事だから中途半端なことはしない」という所長の自負があるからです。また事務所では,IT技術の導入に積極的であるため新しい技術に慣れるのが大変です。

この職場でよかったなと感じたときはいつですか?

事務所行事としての懇親会や社員旅行などでスタッフ間のコミュニケーションを深める機会が多いことは良い点だと思います。こういったコミュニケーションの場はもっと増やしていきたいと考えています。事務所の窓から関門海峡を見渡せることが日々の癒しとなっています。景観が良いことはお客様にも好評です。

スタッフから見て,所長はどのような人柄ですか?

事務所内外問わず,スピード重視で物事をはっきりと言われます。仕事を早くこなさなければならないことは大変ですが,スピード重視の対応は依頼者の方や関係先に好評となっているためモチベーションばあがります。職員からの要望についてはできるだけ対応しようという姿勢はあります。

仕事に対してはストイックです。仕事以外の部分についてはかなり不器用です。性格的に裏表がありません。誰に対して同じようなスタンスです。指摘をしますがいちど指摘したら二度と同じことをいいません。基本的な指導方針は,きっぱりさっぱりです。

自分の間違いがわかれば謝罪されます。失敗も赤裸々に話されます。

新しいもの好きで,トライ&エラーをモットーとされています。スタッフの仕事に関しても「まずやってみる」ことについて寛容です。挑戦して失敗したことについては賞賛こそすれ批判などは一切ありません。

新人の指導はどうやって行われますか?

新人の方の指導は,担当スタッフがゼロベースで教えていきます。基本となる型が決まっているのでまずは型を覚えていただくことから始まります。「なにごとも基本ができないと応用ができない」というのが所長の発想です。

教えるのは担当スタッフには限りません。周囲のスタッフが気がついたときには適宜アドバイスしています。また定期的に先輩スタッフとの面談を実施してフィードバックできるようにしています。フィードバックのなかでは耳に痛いこともはっきりお伝えしています。明確にするからこそ成長できると考えているからです。

この仕事をしていて「きついな」と感じるのはどんなときですか?

興奮した状況で電話をしてくる人もときにいます。これは法律事務所の特徴としてある意味では仕方のないところです。普段の暮らしで会ったこともない人から大声をだされることなどないでしょう。はじめてこういう場面にでくわすと面食らってしまい「きついな」と感じるでしょう。ですが怖がっていたらなにも仕事ができません。大声をだされても受け流すようにしています。

あと「きついな」というのは複数の事件を同時に処理するときです。業務量が多いことのきつさではなく優先順位のつけかたがわからず滅入ってしまうことがあります。法律事務所の事件には,それぞれ期限というものがあります。定められた期限内に処理していくには優先順位をつけていくことが必要です。最初のうちは「どの順番で展開すればいいのか」がわからないでしょう。そういうときには弁護士や他のスタッフに質問してもらって適切な順番を整理するようにしています。

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